タスク

symfony フレームワークには CLI (コマンドラインインターフェイス) ツールが搭載されています。組み込みのタスクを利用することで、開発しているあいだのさまざまな作業が軽減されます。

引数に何も渡さずに symfony コマンドを実行すると、利用可能なタスクの一覧が表示されます。

$ php symfony

-V オプションを渡すと、symfony のバージョンと CLI で使われる symfony ライブラリのパス情報が表示されます。

$ php symfony -V

CLI ツールはタスクの名前を第1引数にとります。

$ php symfony list

タスクの名前は、コロン (:) で区切られた名前空間と名前からなります。名前空間はオプションです。

$ php symfony cache:clear

引数とオプションはタスクの名前の後に渡します。

$ php symfony cache:clear --type=template

CLI ツールは値の有無およびオプションの長短バージョンをそれぞれサポートしています。

-t オプションはグローバルオプションで、デバッグ情報の出力を意味します。

利用可能なタスク

~help~

help タスクはタスクのヘルプメッセージを表示します。

$ php symfony help [--xml] [task_name]
引数 デフォルト 説明
task_name help タスクの名前
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--xml - ヘルプメッセージの出力形式が XML になります。

help タスクは任意のタスクのヘルプメッセージを表示します。

./symfony help test:all

--xml オプションをつければ、ヘルプメッセージは XML 形式で出力されます。

./symfony help test:all --xml

~list~

list タスクは利用可能なタスクの一覧を表示します。

$ php symfony list [--xml] [namespace]
引数 デフォルト 説明
namespace - 名前空間の名前
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--xml - ヘルプメッセージの出力形式が XML になります

list タスクはすべてのタスクの一覧を表示します。

./symfony list

特定の名前空間に属しているタスクの一覧を表示することもできます。

./symfony list test

--xml オプションをつければ、出力形式は XML になります。

./symfony list --xml

app

~app::routes~

app::routes タスクはアプリケーションにおける現在のルートを表示します。

$ php symfony app:routes  application [name]
引数 デフォルト 説明
application - アプリケーションの名前
name - ルートの名前

app:routes はアプリケーションにおける現在のルートを表示します。

./symfony app:routes frontend

cache

~cache::clear~

cache::clear タスクはキャッシュをクリアします。

$ php symfony cache:clear [--app[="..."]] [--env[="..."]] [--type[="..."]] 

エイリアス: cc

オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--app - アプリケーションの名前
--env - 環境
--type all 種類

cache:clear タスクはアプリケーションのキャッシュをクリアします。

デフォルトでは、このタスクはすべての利用可能な種類、すべてのアプリケーションとすべての環境のキャッシュを削除します。

クリアするキャッシュは種類、アプリケーションもしくは環境で選別することができます。

たとえば frontend アプリケーションのキャッシュをクリアするには、--app オプションを指定します。

./symfony cache:clear --app=frontend

frontend アプリケーションにおける prod 環境のキャッシュをクリアするには、--env オプションも指定します。

./symfony cache:clear --app=frontend --env=prod

prod 環境においてすべてのキャッシュをクリアするには、--env オプションだけを指定します。

./symfony cache:clear --env=prod

prod 環境の config キャッシュをクリアするには、--type オプションを指定します。

./symfony cache:clear --type=config --env=prod

--type オプションに組み込まれている引数は次のとおりです。

configi18nroutingmoduletemplate

configure

~configure::author~

configure::author タスクはプロジェクトにおけるコードの著者の名前を設定します。

$ php symfony configure:author  author
引数 デフォルト 説明
author - プロジェクトにおけるコードの著者の名前

configure:author タスクはプロジェクトにおけるコードの著者の名前を設定します。

./symfony configure:author "Fabien Potencier <[email protected]>"

ジェネレータはそれぞれの生成ファイルのなかで PHPDoc ヘッダーを用意する際に著者の名前を使います。

著者の名前は config/properties.ini ファイルに保存されます。

~configure::database~

configure::database タスクはデータベースの DSN を設定します。

$ php symfony configure:database [--env[="..."]] [--name[="..."]] [--class[="..."]] [--app[="..."]] dsn [username] [password]
引数 デフォルト 説明
dsn - データベースの DSN
username root データベースユーザーの名前
password - データベースのパスワード
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--env all 環境
--name doctrine コネクションの名前
--class sfDoctrineDatabase データベースクラスの名前
--app - アプリケーションの名前

configure:database タスクはプロジェクトにおけるデータベースの DSN を設定します。

./symfony configure:database mysql:host=localhost;dbname=example root mYsEcret

デフォルトでは、このタスクはすべての環境のコンフィギュレーションを変更します。環境ごとに DSN を変更したいのであれば、--env オプションを指定します。

./symfony configure:database --env=dev mysql:host=localhost;dbname=example_dev root mYsEcret

特定のアプリケーションのコンフィギュレーションを変更するには、--app オプションを指定します。

./symfony configure:database --app=frontend mysql:host=localhost;dbname=example root mYsEcret

データベースコネクションの名前とクラスの名前も指定できます。

./symfony configure:database --name=main --class=ProjectDatabase mysql:host=localhost;dbname=example root mYsEcret

WARNING Propel を使う場合、--app オプションを指定せずに --all 環境のコンフィギュレーションを変更すれば、propel.ini ファイルも更新されます。

doctrine

~doctrine::build~

doctrine::build タスクはスキーマに対応したコードを生成します。

$ php symfony doctrine:build [--application[="..."]] [--env="..."] [--no-confirmation] [--all] [--all-classes] [--model] [--forms] [--filters] [--sql] [--db] [--and-migrate] [--and-load[="..."]] [--and-append[="..."]] 
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--application 1 アプリケーションの名前
--env dev 環境
--no-confirmation - データベースの削除を強制するか
--all - すべてをビルドしてデータベースをリセットします
--all-classes - すべてのクラスをビルドします
--model - モデルクラスをビルドします
--forms - フォームクラスをビルドします
--filters - フィルタクラスをビルドします
--sql - SQL をビルドします
--db - SQL を削除、作成もしくは挿入する、もしくはデータベースをマイグレートします
--and-migrate - データベースをマイグレートします
--and-load - フィクスチャデータをロードします (複数の値が可能です)
--and-append - フィクスチャデータを追加します (複数の値が可能です)

doctrine:build タスクはスキーマに対応したコードを生成します。

./symfony doctrine:build

ビルドしたいものを指定しなければなりません。たとえば、モデルとフォームクラスをビルドしたいのであれば、--model--forms オプションをつけます。

./symfony doctrine:build --model --forms

すべてのクラスと SQL を生成してデータベースを再構築したいのであれば、ショートカットの --all オプションをつけます。

./symfony doctrine:build --all

上記の例は次のタスクの組み合わせと同じです。

./symfony doctrine:drop-db
./symfony doctrine:build-db
./symfony doctrine:build-model
./symfony doctrine:build-forms
./symfony doctrine:build-filters
./symfony doctrine:build-sql
./symfony doctrine:insert-sql

ショートカットの --all-classes オプションをつけると、クラスファイルだけが生成されます。このオプションを単独でつけると、データベースは修正されません。

./symfony doctrine:build --all-classes

--and-migrate オプションをつければ、ビルドが完了したときに保留中のマイグレーションが実行されます。

./symfony doctrine:build --db --and-migrate

--and-load オプションをつければ、プロジェクトとプラグインの data/fixtures/ ディレクトリからデータがロードされます。

./symfony doctrine:build --db --and-migrate --and-load

指定したフィクスチャをロードの対象に加えるには、フィクスチャのパスを --and-load オプションに加えます。

./symfony doctrine:build --all --and-load="data/fixtures/dev/"

データベースのレコードを削除せずにフィクスチャを追加するには、--and-append オプションをつけます。

./symfony doctrine:build --all --and-append

~doctrine::build-db~

doctrine::build-db タスクは現在のモデルに対応したデータベースを作ります。

$ php symfony doctrine:build-db [--application[="..."]] [--env="..."] [database1] ... [databaseN]

エイリアス: doctrine:create-db

引数 デフォルト 説明
database - 特定のデータベース
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--application 1 アプリケーションの名前
--env dev 環境

doctrine:build-db タスクは config/ ディレクトリにある databases.yml ファイルのコンフィギュレーションをもとに1つもしくは複数のデータベースを作ります。

./symfony doctrine:build-db

作るデータベースの名前を指定することもできます。

./symfony doctrine:build-db slave1 slave2

~doctrine::build-filters~

doctrine::build-filters タスクは現在のモデルに対応したフィルタフォームクラスを作ります。

$ php symfony doctrine:build-filters [--application[="..."]] [--env="..."] [--model-dir-name="..."] [--filter-dir-name="..."] [--generator-class="..."] 
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--application 1 アプリケーションの名前
--env dev 環境
--model-dir-name model モデルのディレクトリ名
--filter-dir-name filter フィルタフォームのディレクトリ名
--generator-class sfDoctrineFormFilterGenerator ジェネレータクラス

doctrine:build-filters タスクはスキーマに対応したフォームフィルタクラスを作ります。

./symfony doctrine:build-filters

モデルに対応したフォームフィルタクラスは lib/doctrine/filter/ ディレクトリに作られます。

このタスクが lib/doctrine/filter/ ディレクトリにあるカスタムクラスを上書きすることはけっしてありません。このタスクは lib/doctrine/filter/base/ ディレクトリに生成された基底クラスを置き換えるだけです。

~doctrine::build-forms~

doctrine::build-forms タスクは現在のモデルに対応したフォームクラスを作ります。

$ php symfony doctrine:build-forms [--application[="..."]] [--env="..."] [--model-dir-name="..."] [--form-dir-name="..."] [--generator-class="..."] 
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--application 1 アプリケーションの名前
--env dev 環境
--model-dir-name model モデルのディレクトリ名
--filter-dir-name filter フィルタフォームのディレクトリ名
--generator-class sfDoctrineFormFilterGenerator ジェネレータクラス

doctrine:build-forms タスクはスキーマに対応したフォームクラスを作ります。

./symfony doctrine:build-forms

上記の例では、モデルに対応したフォームクラスが lib/doctrine/form/ ディレクトリに作られます。

このタスクは lib/doctrine/form/ ディレクトリにあるカスタムクラスを上書きすることはけっしてありません。このタスクは lib/doctrine/form/base/ ディレクトリに生成された基底クラスだけを置き換えるだけです。

~doctrine::build-model~

doctrine::build-model タスクは現在のモデルに対応したクラスを作ります。

$ php symfony doctrine:build-model [--application[="..."]] [--env="..."] 
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--application 1 アプリケーションの名前
--env dev 環境

doctrine:build-model タスクはスキーマに対応したモデルクラスを作ります。

./symfony doctrine:build-model

このタスクはプロジェクトと有効なプラグインの config/doctrine/ ディレクトリに配置されているすべての YAML スキーマファイルの情報を読み込みます。

モデルクラスファイルは lib/model/doctrine/ ディレクトリに作られます。

このタスクは lib/model/doctrine/ ディレクトリのなかのカスタムタスクを上書きすることはけっしてありません。このタスクは lib/model/doctrine/base/ ディレクトリのファイルだけを置き換えます。

~doctrine::build-schema~

doctrine::build-schema タスクは既存のデータベースに対応したスキーマを作ります。

$ php symfony doctrine:build-schema [--application[="..."]] [--env="..."] 
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--application 1 アプリケーションの名前
--env dev 環境

doctrine:build-schema タスクはスキーマのもとになるデータベースをイントロスペクトします。

./symfony doctrine:build-schema

YAML ファイルが config/doctrine ディレクトリに作られます。

~doctrine::build-sql~

doctrine::build-sql タスクは現在のモデルに対応した SQL 文を生成します。

$ php symfony doctrine:build-sql [--application[="..."]] [--env="..."] 
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--application 1 アプリケーションの名前
--env dev 環境

doctrine:build-sql タスクはテーブル作成の SQL 文を生成します。

./symfony doctrine:build-sql

生成される SQL 文は config/ ディレクトリにある databases.yml ファイルで指定されているデータベースに合わせて最適化されます。

doctrine.database = mysql

~doctrine::clean-model-files~

doctrine::clean-model-files タスクは YAML スキーマにもはや存在しないモデルに合わせて生成されたモデルクラスをすべて削除します。

$ php symfony doctrine:clean-model-files [--no-confirmation] 

エイリアス: doctrine:clean

オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--no-confirmation - 確認メッセージを省略します

doctrine:clean-model-files タスクはプロジェクトもしくはプラグインの schema.yml ファイルに存在しないモデルクラスを削除します。

./symfony doctrine:clean-model-files

~doctrine::create-model-tables~

doctrine::create-model-tables タスクは指定されたモデルのテーブルを削除した後で再作成します。

$ php symfony doctrine:create-model-tables [--application[="..."]] [--env="..."] [models1] ... [modelsN]
引数 デフォルト 説明
models - モデルのリスト
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--application frontend アプリケーションの名前
--env dev 環境

doctrine:create-model-tables タスクは指定されたモデルのテーブルを削除した後で再作成します。

./symfony doctrine:create-model-tables User

~doctrine::data-dump~

doctrine::data-dump タスクはデータベースのデータをフィクスチャディレクトリに吐き出します。

$ php symfony doctrine:data-dump [--application[="..."]] [--env="..."] [target]
引数 デフォルト 説明
target - ターゲットのファイル名
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--application 1 アプリケーションの名前
--env dev 環境

doctrine:data-dump タスクはデータベースのデータを吐き出します。

./symfony doctrine:data-dump

データベースのデータは data/fixtures/%target%/ ディレクトリに吐き出されます。

吐き出された YAML ファイルを再インポートするには doctrine:data-load タスクを使います。

./symfony doctrine:data-load

~doctrine::data-load~

doctrine::data-load タスクは YAML フィクスチャのデータをロードします。

$ php symfony doctrine:data-load [--application[="..."]] [--env="..."] [--append] [dir_or_file1] ... [dir_or_fileN]
引数 デフォルト 説明
dir_or_file - ロードの対象となるディレクトリもしくはファイル
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--application 1 アプリケーションの名前
--env dev 環境
--append - データベースの現在のデータは削除しません

doctrine:data-load タスクはデータベースにフィクスチャのデータをロードさせます。

./symfony doctrine:data-load

data/fixtures/ ディレクトリで見つかるすべてのファイルからデータがロードされます。

特定のファイルもしくはディレクトリからデータをロードしたいのであれば、引数にこれらのパスを渡します。

./symfony doctrine:data-load data/fixtures/dev data/fixtures/users.yml

データベースにおける既存のデータを削除したくなければ、--append オプションをつけます。

./symfony doctrine:data-load --append

~doctrine::delete-model-files~

doctrine::delete-model-files タスクは任意のモデルに関連した自動生成ファイルをすべて削除します。

$ php symfony doctrine:delete-model-files [--no-confirmation] name1 ... [nameN]
引数 デフォルト 説明
name - 削除したいすべてのファイルに関連したモデルの名前
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--no-confirmation - 確認メッセージを省略します

doctrine:delete-model-files タスクは特定のモデルに関連したすべてのファイルを削除します。

./symfony doctrine:delete-model-files Article Author

~doctrine::dql~

doctrine::dql タスクは DQL クエリを実行して結果を表示します。

$ php symfony doctrine:dql [--application[="..."]] [--env="..."] [--show-sql] [--table] dql_query [parameter1] ... [parameterN]
引数 デフォルト 説明
dql_query - 実行する DQL クエリ
parameter - クエリパラメータ
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--application 1 アプリケーションの名前
--env dev 環境
--show-sql - 実行される SQL 文を表示します
--table - 結果を表形式で返します

doctrine:dql タスクは DQL クエリを実行して結果を整えて表示します。

./symfony doctrine:dql "FROM User"

--show-sql オプションをつけると、実行される SQL 文が表示されます。

./symfony doctrine:dql --show-sql "FROM User"

追加のクエリパラメータを引数に渡すことができます。

./symfony doctrine:dql "FROM User WHERE email LIKE ?" "%symfony-project.com"

~doctrine::drop-db~

doctrine::drop-db タスクは現在のモデルに対応したデータベースを削除します。

$ php symfony doctrine:drop-db [--application[="..."]] [--env="..."] [--no-confirmation] [database1] ... [databaseN]
引数 デフォルト 説明
database - 特定のデータベース
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--application 1 アプリケーションの名前
--env dev 環境
--no-confirmation - データベースの削除を強制するか

config/ ディレクトリに配置されている databases.yml ファイルのコンフィギュレーションをもとに doctrine:drop-db タスクは1つもしくは複数のデータベースを削除します。

./symfony doctrine:drop-db

--no-confirmation オプションをつけないかぎり、タスクからデータベースを削除してよいのかたずねられます。

./symfony doctrine:drop-db --no-confirmation

削除したいデータベースの名前を指定できます。

./symfony doctrine:drop-db slave1 slave2

~doctrine::generate-admin~

doctrine::generate-admin タスクは Doctrine に対応したアドミンモジュールを生成します。

$ php symfony doctrine:generate-admin [--module="..."] [--theme="..."] [--singular="..."] [--plural="..."] [--env="..."] [--actions-base-class="..."] application route_or_model
引数 デフォルト 説明
application - アプリケーションの名前
route_or_model - ルートの名前もしくはモデルクラス
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--module - モジュールの名前
--theme admin テーマの名前
--singular - 単数形の名前
--plural - 複数形の名前
--env dev 環境
--actions-base-class sfActions アクションの基底クラス

doctrine:generate-admin タスクは Doctrine に対応したアドミンモジュールを生成します。

./symfony doctrine:generate-admin frontend Article

上記の例では、%Article% モデルに対応したモジュールが %frontend% アプリケーションに生成されます。

ルートはアプリケーションの routing.yml ファイルに用意されます。

ルートの名前を引数に渡すことで、Doctrine アドミンモジュールを生成することもできます。

./symfony doctrine:generate-admin frontend article

上記の例では、routing.yml ファイルで定義されている %article% ルートに対応したモジュールが %frontend% アプリケーションに生成されます。

フィルタとバッチアクションがきちんと動くようにするには、ルートのコンフィギュレーションのなかで wildcard オプションに true をセットする必要があります。

---
article:
  class: sfDoctrineRouteCollection
  options:
    model:                Article
    with_wildcard_routes: true

~doctrine::generate-migration~

doctrine::generate-migration タスクはマイグレーションクラスを生成します。

$ php symfony doctrine:generate-migration [--application[="..."]] [--env="..."] [--editor-cmd="..."] name
引数 デフォルト 説明
name - マイグレーションの名前
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--application 1 アプリケーションの名前
--env dev 環境
--editor-cmd - このコマンドでスクリプトを開きます

doctrine:generate-migration タスクはマイグレーションテンプレートを生成します。

./symfony doctrine:generate-migration AddUserEmailColumn

新しいマイグレーションクラスをエディタの作成メニューで開くには、--editor-cmd オプションを指定します。

./symfony doctrine:generate-migration AddUserEmailColumn --editor-cmd=mate

~doctrine::generate-migrations-db~

doctrine::generate-migrations-db タスクは既存のデータベースコネクションからマイグレーションクラスを生成します。

$ php symfony doctrine:generate-migrations-db [--application[="..."]] [--env="..."] 
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--application 1 アプリケーションの名前
--env dev 環境

doctrine:generate-migrations-db タスクは既存のデータベースコネクションからマイグレーションクラスを生成します。

./symfony doctrine:generate-migrations-db

~doctrine::generate-migrations-diff~

doctrine::generate-migrations-diff タスクは新旧のスキーマの差分からマイグレーションクラスを生成します。

$ php symfony doctrine:generate-migrations-diff [--application[="..."]] [--env="..."] 
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--application 1 アプリケーションの名前
--env dev 環境

doctrine:generate-migrations-diff タスクは新旧のスキーマの差分からマイグレーションクラスを生成します。

./symfony doctrine:generate-migrations-diff

~doctrine::generate-migrations-models~

doctrine::generate-migrations-models タスクは既存のモデルセットからマイグレーションクラスを生成します。

$ php symfony doctrine:generate-migrations-models [--application[="..."]] [--env="..."] 
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--application 1 アプリケーションの名前
--env dev 環境

doctrine:generate-migrations-models タスクは既存のモデルセットからマイグレーションクラスを生成します。

./symfony doctrine:generate-migrations-models

~doctrine::generate-module~

doctrine::generate-module タスクは Doctrine に対応したモジュールを生成します。

$ php symfony doctrine:generate-module [--theme="..."] [--generate-in-cache] [--non-verbose-templates] [--with-show] [--singular="..."] [--plural="..."] [--route-prefix="..."] [--with-doctrine-route] [--env="..."] [--actions-base-class="..."] application module model
引数 デフォルト 説明
application - アプリケーションの名前
module - モジュールの名前
model - モデルクラスの名前
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--theme default テーマの名前
--generate-in-cache - キャッシュでモジュールを生成します
--non-verbose-templates - 冗長ではないテンプレートを生成します
--with-show - show メソッドを生成します
--singular - 単数形の名前
--plural - 複数形の名前
--route-prefix - ルートのプレフィックス
--with-doctrine-route - Doctrine のルートを使うかどうか
--env dev 環境
--actions-base-class sfActions アクションの基底クラス

doctrine:generate-module タスクは Doctrine に対応したモジュールを生成します。

./symfony doctrine:generate-module frontend article Article

上記の例では、%model% モデルクラスに対応した %module% モジュールが %application% アプリケーションに生成されます。

--generate-in-cache オプションをつけると、実行時に生成されるモジュールからアクションとテンプレートを継承する空のモジュールが %sf_app_cache_dir%/modules/auto%module%/ ディレクトリに作られます。

./symfony doctrine:generate-module --generate-in-cache frontend article Article

--theme オプションを指定すれば、カスタマイズ済みのテーマが使われます。

./symfony doctrine:generate-module --theme="custom" frontend article Article

この方法では、自分のスタイルに合わせてモジュールジェネレータを作ることができます。

生成モジュールに使われるアクションの基底クラスに変更することもできます (デフォルトは sfActions)。

./symfony doctrine:generate-module --actions-base-class="ProjectActions" frontend article Article

~doctrine::generate-module-for-route~

doctrine::generate-module-for-route タスクは Doctrine のルート定義に対応したモジュールを生成します。

$ php symfony doctrine:generate-module-for-route [--theme="..."] [--non-verbose-templates] [--singular="..."] [--plural="..."] [--env="..."] [--actions-base-class="..."] application route
引数 デフォルト 説明
application - アプリケーションの名前
route - ルートの名前
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--theme default テーマの名前
--non-verbose-templates - 冗長ではないテンプレートを生成します
--singular - 単数形の名前
--plural - 複数形の名前
--env dev 環境
--actions-base-class sfActions アクションの基底クラス

doctrine:generate-module-for-route タスクはルート定義に対応した Doctrine モジュールを生成します。

./symfony doctrine:generate-module-for-route frontend article

上記の例では、routing.yml ファイルの %article% ルート定義に対応したモジュールが %frontend% アプリケーションに生成されます。

~doctrine::insert-sql~

doctrine::insert-sql タスクは現在のモデルに対応したテーブルを作ります。

$ php symfony doctrine:insert-sql [--application[="..."]] [--env="..."] 
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--application 1 アプリケーションの名前
--env dev 環境

doctrine:insert-sql タスクはデータベースのテーブルを作ります。

./symfony doctrine:insert-sql

このタスクはデータベースに接続し、lib/model/doctrine/ ディレクトリにある *.class.php ファイルに対応したテーブルを作ります。

~doctrine::migrate~

doctrine::migrate タスクはデータベースを現在の/指定されたバージョンにマイグレートします。

$ php symfony doctrine:migrate [--application[="..."]] [--env="..."] [--up] [--down] [--dry-run] [version]
引数 デフォルト 説明
version - マイグレートするバージョン
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--application 1 アプリケーションの名前
--env dev 環境
--up - あるバージョンにマイグレートアップします
--down - あるバージョンにマイグレートダウンします
--dry-run - マイグレーションをつづけません

doctrine:migrate タスクはデータベースをマイグレートします。

./symfony doctrine:migrate

特定のバージョンにマイグレートするには、引数にバージョン番号を渡します。

./symfony doctrine:migrate 10

あるバージョンにマイグレートアップもしくはマイグレートダウンするには、--up もしくは --down オプションをつけます。

./symfony doctrine:migrate --down

データベースが DDL 文のロールバックをサポートしている場合、--dry-run オプションをつければ、マイグレーションはドライモードで実行されます。

./symfony doctrine:migrate --dry-run

generate

~generate::app~

generate::app タスクは新しいアプリケーションを生成します。

$ php symfony generate:app [--escaping-strategy="..."] [--csrf-secret="..."] app
引数 デフォルト 説明
app - アプリケーションの名前
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--escaping-strategy 1 エスケーピングストラテジを出力します
--csrf-secret 1 CSRF 対策に使う秘密の文字列

generate:app タスクは現在のプロジェクトにおいて新しいアプリケーションの基本ディレクトリ構造を作ります。

./symfony generate:app frontend

2つのフロントコントローラも web/ ディレクトリに作られます。

web/%application%.php     運用環境
web/%application%_dev.php 開発環境

最初のアプリケーションに関して、運用環境のスクリプトの名前は index.php です。

同じ名前のアプリケーションがすでに存在している場合、sfCommandException のインスタンスが投げられます。

デフォルトでは、XSS を防ぐために出力エスケーピングが有効で、CSRF も防ぐためにランダムな秘密の文字列が生成されます。

--escaping-strategy オプションを指定すれば、出力エスケーピングを無効にできます。

./symfony generate:app frontend --escaping-strategy=false

(CSRF を防ぐために) 秘密の文字列を --csrf-secret オプションで指定すれば、フォームのセッショントークンを有効にできます。

./symfony generate:app frontend --csrf-secret=UniqueSecret

%sf_data_dir%/skeleton/app/ ディレクトリを用意すれば、タスクが使うデフォルトのスケルトンをカスタマイズできます。

~generate::module~

generate::module タスクは新しいモジュールを生成します。

$ php symfony generate:module  application module
引数 デフォルト 説明
application - アプリケーションの名前
module - モジュールの名前

generate:module タスクは既存のアプリケーションにおいて新しいモジュールの基本ディレクトリ構造を作ります。

./symfony generate:module frontend article

config/ ディレクトリに配置されている properties.ini ファイルのなかで著者が指定されている場合、タスクは actions.class.php ファイルのなかの名前も変更することができます。

name=blog
  author=Fabien Potencier <[email protected]>
 

%sf_data_dir%/skeleton/module/ ディレクトリを用意すれば、タスクが使うデフォルトのスケルトンをカスタマイズできます。

ActionsTest.class.php という名前の機能テストのスタブも %sf_test_dir%/functional/%application%/%module/ ディレクトリに作られます。デフォルトでは、このテストのスタブは通りません。

すでにアプリケーションのなかに同じ名前のモジュールが存在している場合、sfCommandException のインスタンスが投げられます。

~generate::project~

generate::project タスクは新しいプロジェクトを生成します。

$ php symfony generate:project [--orm="..."] [--installer="..."] name [author]
引数 デフォルト 説明
name - プロジェクトの名前
author Your name here プロジェクトの著者
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--orm Doctrine デフォルトで使われる ORM
--installer - 実行するインストーラスクリプト

generate:project タスクは現在のディレクトリにおいて新しいプロジェクトの基本ディレクトリ構造を作ります。

./symfony generate:project blog

すでに同じ名前のプロジェクトが存在している場合、sfCommandException のインスタンスが投げられます。

タスクが使うデフォルトの ORM は Doctrine です。Propel を使いたければ、--orm オプションで指定します。

./symfony generate:project blog --orm=Propel

ORM を使いたくなければ、--orm オプションに none を渡します。

./symfony generate:project blog --orm=none

--installer オプションを指定してプロジェクトを細かくカスタマイズすることもできます。

./symfony generate:project blog --installer=./installer.php

オプションとして、新しいクラスの著者の名前を第2引数に渡して指名することができます。

./symfony generate:project blog "Jack Doe"

~generate::task~

generate::task タスクは新しいタスクのスケルトンクラスを作ります。

$ php symfony generate:task [--dir="..."] [--use-database="..."] [--brief-description="..."] task_name
引数 デフォルト 説明
task_name - タスクの名前 (名前空間がつきます)
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--dir lib/task タスクが配置されるディレクトリ
--use-database doctrine タスクがデータベースにアクセスするモデルの初期化を必要とするか
--brief-description - タスクの短い説明 (タスクのリストに表示されます)

generate:task タスクは引数に渡された名前をもとに sfBaseTask 基底クラスを継承する新しいクラスを作ります。

./symfony generate:task namespace:name

namespaceNameTask.class.php タスクのスケルトンは lib/task/ ディレクトリに作られます。名前空間がオプションであることにご注意ください。

タスクファイルが作られるディレクトリを変更したいのであれば、--dir オプションで指定します (プロジェクトのルートフォルダに対して相対的な位置)。指定したディレクトリがまだ存在していなければ作られます。

./symfony generate:task namespace:name --dir=plugins/myPlugin/lib/task

デフォルトの doctrine 以外のコネクションを利用したいのであれば、--use-database オプションにコネクションの名前を指定します。

./symfony generate:task namespace:name --use-database=main

--use-database オプションはデータベースの初期化を無効にする場合にも使うことができます。

./symfony generate:task namespace:name --use-database=false

タスクの説明を指定することもできます。

./symfony generate:task namespace:name --brief-description="Does interesting things"

i18n

~i18n::extract~

i18n::extract タスクは PHP ファイルから国際対応した文字列を抽出します。

$ php symfony i18n:extract [--display-new] [--display-old] [--auto-save] [--auto-delete] application culture
引数 デフォルト 説明
application - アプリケーションの名前
culture - ターゲットのカルチャ
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--display-new - 新たに見つかるすべての文字列を出力します
--display-old - すべての古い文字列を出力します
--auto-save - 新しい文字列を保存します
--auto-delete - 古い文字列を削除します

i18n:extract タスクはアプリケーションとターゲットのカルチャのプロジェクトファイルから国際対応した文字列を抽出します。

./symfony i18n:extract frontend fr

デフォルトでは、このタスクは現在のプロジェクトで見つかる新旧の文字列の数だけを表示します。

新しい文字列を表示したいのであれば、--display-new オプションをつけます。

./symfony i18n:extract --display-new frontend fr

これらの文字列を国際対応したメッセージのカタログに保存するには、--auto-save オプションをつけます。

./symfony i18n:extract --auto-save frontend fr

国際対応したメッセージのカタログで見つかるが、アプリケーションで見つからない文字列を表示したければ、--display-old オプションをつけます。

./symfony i18n:extract --display-old frontend fr

古い文字列を自動的に削除するには --auto-delete オプションをつけますが、特にプラグインの翻訳がある場合、表示されるのは、現在の文字列ではなく古い文字列であることにご注意ください。

./symfony i18n:extract --auto-delete frontend fr

~i18n::find~

i18n::find タスクはアプリケーションのなかの「国際対応していない」文字列を見つける。

$ php symfony i18n:find [--env="..."] application
引数 デフォルト 説明
application - アプリケーションの名前
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--env dev 環境

i18n:find タスクはテンプレートに埋め込まれた国際対応していない文字列を見つけます。

./symfony i18n:find frontend

このタスクは純粋な HTML と PHP コードのなかで国際対応していない文字列を見つけることができます。

<p>Non i18n text</p>
<p><?php echo 'Test' ?></p>

このタスクは PHP コードに埋め込まれたすべての文字列を返しますが、誤検出する可能性があります (特に文字列構文をヘルパーの引数に使う場合)。

log

~log::clear~

log::clear タスクはログファイルをクリアします。

$ php symfony log:clear  

log:clear タスクはすべてのログをクリアします。

./symfony log:clear

~log::rotate~

log::rotate タスクはアプリケーションにおいてログファイルのローテーションを実行します。

$ php symfony log:rotate [--history="..."] [--period="..."] application env
引数 デフォルト 説明
application - アプリケーションの名前
env - 環境の名前
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--history 10 保存する古いログファイルの最大個数
--period 7 日にち単位の保存期間

log:rotate タスクは任意の環境のアプリケーションにおいてログファイルのローテーションを実行します。

./symfony log:rotate frontend dev

--period もしくは --history オプションを指定できます。

./symfony log:rotate frontend dev --history=10 --period=7

plugin

~plugin::add-channel~

plugin::add-channel タスクは新しい PEAR チャンネルを追加します。

$ php symfony plugin:add-channel  name
引数 デフォルト 説明
name - チャンネルの名前

plugin:add-channel タスクは新しい PEAR チャンネルを追加します。

./symfony plugin:add-channel symfony.plugins.pear.example.com

~plugin::install~

plugin::install タスクはプラグインをインストールします。

$ php symfony plugin:install [-s|--stability="..."] [-r|--release="..."] [-c|--channel="..."] [-d|--install_deps] [--force-license] name
引数 デフォルト 説明
name - プラグインの名前
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--stability
(-s)
- 安定性 (stable、beta、alpha)
--release
(-r)
- 優先バージョン
--channel
(-c)
- PEAR チャンネルの名前
--install_deps
(-d)
- 必須の依存パッケージのインストールを強制するか
--force-license - MIT のようなライセンスではない場合にインストールを強制するか

plugin:install タスクはプラグインをインストールします。

./symfony plugin:install sfGuardPlugin

デフォルトでは、最新の stable リリースがインストールされます。

まだ安定版ではないプラグインをインストールしたければ、--stability オプションを指定します。

./symfony plugin:install --stability=beta sfGuardPlugin
./symfony plugin:install -s beta sfGuardPlugin

特定のバージョンのインストールを強制することもできます。

./symfony plugin:install --release=1.0.0 sfGuardPlugin
./symfony plugin:install -r 1.0.0 sfGuardPlugin

依存の必須パッケージをすべて強制的にインストールするには、--install_deps オプションを指定します。

./symfony plugin:install --install-deps sfGuardPlugin
./symfony plugin:install -d sfGuardPlugin

デフォルトで使われる PEAR チャンネルは symfony-plugins (plugins.symfony-project.org) です。

別のチャンネルを --channel オプションで指定できます。

./symfony plugin:install --channel=mypearchannel sfGuardPlugin
./symfony plugin:install -c mypearchannel sfGuardPlugin

PEAR パッケージがホストされている Web サイトの URL を直接指定してインストールすることもできます。

./symfony plugin:install http://somewhere.example.com/sfGuardPlugin-1.0.0.tgz

もしくはローカルな PEAR パッケージをインストールすることができます。

./symfony plugin:install /home/fabien/plugins/sfGuardPlugin-1.0.0.tgz

プラグインにサイトのコンテンツ (画像、スタイルシートもしくは JavaScript) が収められている場合、このタスクはこれらのアセットのために web/ ディレクトリの下で %name% シンボリックリンクを作ります。Windows では、このタスクはこれらすべてのファイルを web/%name%/ ディレクトリにコピーします。

~plugin::list~

plugin::list タスクはインストール済みのプラグインの一覧を表示します。

$ php symfony plugin:list  

plugin:list タスクはインストール済みのプラグインの一覧を表示します。

./symfony plugin:list

このタスクはそれぞれのプラグインのチャンネルとバージョンも表示します。

~plugin::publish-assets~

plugin::publish-assets タスクはすべてのプラグインからサイトのアセットを公開します。

$ php symfony plugin:publish-assets [--core-only] [plugins1] ... [pluginsN]
引数 デフォルト 説明
plugins - プラグインのアセットを公開します
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--core-only - セットされていれば、コアプラグインだけがアセットを公開します

plugin:publish-assets タスクはすべてのプラグインからサイトのアセットを公開します。

./symfony plugin:publish-assets

実際、このタスクは plugin.post_install イベントをそれぞれのプラグインに送信します。

1つもしくは複数のプラグインにアセットをインストールするには、これらのプラグインの名前を引数に渡します。

./symfony plugin:publish-assets sfDoctrinePlugin

~plugin::uninstall~

plugin::uninstall タスクはプラグインをアンインストールします。

$ php symfony plugin:uninstall [-c|--channel="..."] [-d|--install_deps] name
引数 デフォルト 説明
name - プラグインの名前
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--channel
(-c)
- PEAR チャンネル名
--install_deps
(-d)
- 依存パッケージのインストールを強制するか

plugin:uninstall タスクはプラグインをアンインストールします。

./symfony plugin:uninstall sfGuardPlugin

デフォルトのチャンネルは symfony です。

異なるチャンネルで配布されているプラグインをアンインストールすることもできます。

./symfony plugin:uninstall --channel=mypearchannel sfGuardPlugin

./symfony plugin:uninstall -c mypearchannel sfGuardPlugin

もしくは channel/package の表記を選ぶことができます。

./symfony plugin:uninstall mypearchannel/sfGuardPlugin

plugin:list タスクを実行すれば、プラグインの PEAR チャンネル名を得られます。

プラグインにサイトのコンテンツ (画像、スタイルシートもしくは JavaScript) が収められている場合、タスクは web/%name% シンボリックリンク (Unix 系) もしくはディレクトリ (Windows) も削除します。

~plugin::upgrade~

plugin::upgrade タスクはプラグインをアップグレードします。

$ php symfony plugin:upgrade [-s|--stability="..."] [-r|--release="..."] [-c|--channel="..."] name
引数 デフォルト 説明
name - プラグイン名
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--stability
(-s)
- 優先される安定性 (stable、beta、alpha)
--release
(-r)
- 優先されるバージョン
--channel
(-c)
- PEAR チャンネル名

plugin:upgrade タスクはプラグインをアップグレードしようとします。

./symfony plugin:upgrade sfGuardPlugin

デフォルトのチャンネルは symfony です。

サイトのコンテンツ (画像、スタイルシートもしくは JavaScript) がプラグインに収められている場合、Windows において、このタスクは web/%name%/ ディレクトリの内容を更新します。

プラグインの名前とオプションのフォーマットのくわしい説明は plugin:install タスクをご参照ください。

project

~project::clear-controllers~

project::clear-controllers タスクは運用環境以外のすべての環境のコントローラをクリアします。

$ php symfony project:clear-controllers  

project:clear-controllers タスクは運用環境以外のすべての環境のコントローラをクリアします。

./symfony project:clear-controllers

運用サーバーにおいて、運用環境以外のすべてのフロントコントローラのスクリプトを削除したい場合に、このタスクを使うことができます。

frontendbackend という名前の2つのアプリケーションがある場合、4つのデフォルトコントローラが web/ ディレクトリに配置されます。

index.php
frontend_dev.php
backend.php
backend_dev.php

project:clear-controllers タスクを実行すると、2つのコントローラスクリプトが web/ ディレクトリに残されます。

index.php
backend.php

これらの2つのコントローラではデバッグモードとデバッグツールバーが無効なので安全です。

~project::deploy~

project::deploy タスクはプロジェクトを別のサーバーにデプロイします。

$ php symfony project:deploy [--go] [--rsync-dir="..."] [--rsync-options[="..."]] server
引数 デフォルト 説明
server - サーバーの名前
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--go - デプロイを実行します
--rsync-dir config rsync*.txt ファイルを探すディレクトリ
--rsync-options -azC --force --delete --progress rsync の実行ファイルに渡すオプションの値

project:deploy タスクはプロジェクトをサーバーにデプロイします。

./symfony project:deploy production

このタスクのコンフィギュレーションは config/ ディレクトリに配置されている properties.ini ファイルのなかで変更します。

host=www.example.com
  port=22
  user=fabien
  dir=/var/www/sfblog/
  type=rsync
 

このタスクはデプロイを自動化するために SSH を通じて rsync を使います。SSH アクセスをキーで設定するもしくはパスワードを config/ ディレクトリに配置されている properties.ini ファイルのなかで指定しなければなりません。

デフォルトでは、このタスクはドライモードです。本当にデプロイを実行するには、--go オプションを指定しなければなりません。

./symfony project:deploy --go production

config/rsync_exclude.txt ファイルで指定されているファイルとディレクトリはデプロイされません。

.svn
/web/uploads/*
/cache/*
/log/*

自前の rsync.txtrsync_include.txt ファイルを用意することもできます。

サーバーに合わせて rsync*.txt ファイルをカスタマイズする必要がある場合、--rsync-dir オプションを指定します。

./symfony project:deploy --go --rsync-dir=config/production production

最後に、rsync コマンドのオプションはタスクの --rsync-options オプションを通じて指定できます (デフォルトは -azC --force --delete --progress)。

./symfony project:deploy --go --rsync-options=-avz

~project::disable~

project::disable タスクは任意の環境のアプリケーションを無効にします。

$ php symfony project:disable  env [app1] ... [appN]
引数 デフォルト 説明
env - 環境の名前
app - アプリケーションの名前

project:disable タスクは環境を無効にします。

./symfony project:disable prod

特定の環境で無効にするアプリケーションを個別に指定することもできます。

./symfony project:disable prod frontend backend

~project::enable~

project::enable タスクは任意の環境のアプリケーションを有効にします。

$ php symfony project:enable  env [app1] ... [appN]
引数 デフォルト 説明
env - 環境の名前
app - アプリケーションの名前

project:enable タスクは特定の環境を有効にします。

./symfony project:enable frontend prod

特定の環境で有効にするアプリケーションを個別に指定することもできます。

./symfony project:enable prod frontend backend

~project::optimize~

project::optimize タスクはパフォーマンス改善のためにプロジェクトを最適化します。

$ php symfony project:optimize  application [env]
引数 デフォルト 説明
application - アプリケーションの名前
env prod 環境の名前

project:optimize はパフォーマンス改善のためにプロジェクトを最適化します。

./symfony project:optimize frontend prod

このタスクを実行する場所は運用サーバーに限定すべきです。プロジェクトのコードを修正するたびにタスクを再実行することをお忘れなく。

~project::permissions~

project::permissions タスクは symfony のディレクトリのパーミッションを修正します。

$ php symfony project:permissions  

project:permissions タスクはディレクトリのパーミッションを修正します。

./symfony project:permissions

~project::send-emails~

project::send-emails タスクはキューに保存されているメールを送信します。

$ php symfony project:send-emails [--application[="..."]] [--env="..."] [--message-limit[="..."]] [--time-limit[="..."]] 
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--application 1 アプリケーションの名前
--env dev 環境
--message-limit 0 送信するメッセージの最大件数
--time-limit 0 メッセージ送信の時間制限 (秒単位)

project:send-emails はキューに保存されているメールを送信します。

php symfony project:send-emails

送信するメッセージの数を制限できます。

php symfony project:send-emails --message-limit=10

もしくは秒単位で時間制限できます。

php symfony project:send-emails --time-limit=10

~project::validate~

project::validate タスクはプロジェクトのなかで使われている廃止予定の機能を見つけます。

$ php symfony project:validate  

project:validate タスクはプロジェクトのなかで使われている廃止予定の機能を検出します。

./symfony project:validate

このタスクは symfony 1.4 に切り替える前に修正する必要のあるすべてのファイルの一覧を表示します。

propel

~propel::build~

propel::build タスクはスキーマに対応したコードを生成します。

$ php symfony propel:build [--application[="..."]] [--env="..."] [--no-confirmation] [--all] [--all-classes] [--model] [--forms] [--filters] [--sql] [--db] [--and-load[="..."]] [--and-append[="..."]] 
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--application 1 アプリケーションの名前
--env dev 環境
--no-confirmation - データベースの削除を強制するか
--all - すべてをビルドしてデータベースをリセットします
--all-classes - すべてのクラスをビルドします
--model - モデルクラスをビルドします
--forms - フォームクラスをビルドします
--filters - フィルタクラスをビルドします
--sql - SQL をビルドします
--db - SQL を削除、作成、および挿入します
--and-load - フィクスチャデータをロードします (複数の値が可能です)
--and-append - フィクスチャデータを追加します (複数の値が可能です)

propel:build タスクはスキーマに対応したコードを生成します。

./symfony propel:build

ビルドしたいものを指定しなければなりません。たとえば、モデルとフォームをビルドしたいのであれば、--model--forms オプションをつけます。

./symfony propel:build --model --forms

すべてのクラスと SQL ファイルを生成してデータベースを再構築したいのであれば、ショートカットの --all オプションをつけます。

./symfony propel:build --all

このタスクは次のタスクの組み合わせと同じです。

./symfony propel:build-model
./symfony propel:build-forms
./symfony propel:build-filters
./symfony propel:build-sql
./symfony propel:insert-sql

ショートカットの --all-classes オプションをつけると、クラスファイルだけが生成されます。このオプションを単独でつければ、データベースは修正されません。

./symfony propel:build --all-classes

--and-load オプションをつけると、プロジェクトとプラグインの data/fixtures/ ディレクトリからデータがロードされます。

./symfony propel:build --db --and-load

指定したフィクスチャをロードの対象に加えるには、--and-load オプションにフィクスチャのパスを渡します。

./symfony propel:build --all --and-load="data/fixtures/dev/"

データベースのレコードを削除せずにフィクスチャのデータを追加するには、--and-append オプションをつけます。

./symfony propel:build --all --and-append

~propel::build-all~

propel::build-all タスクは Propel に対応したモデルとフォームクラス、SQL を生成しデータベースを初期化します。

$ php symfony propel:build-all [--application[="..."]] [--env="..."] [--connection="..."] [--no-confirmation] [-F|--skip-forms] [-C|--classes-only] [--phing-arg="..."] 
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--application 1 アプリケーションの名前
--env dev 環境
--connection propel コネクションの名前
--no-confirmation - 確認メッセージを省略します
--skip-forms
(-F)
- フォーム生成を省略します
--classes-only
(-C)
- データベースを初期化しません
--phing-arg - Phing の任意の引数 (複数の値が可能です)

propel:build-all タスクはほかの5つのタスクのショートカットです。

./symfony propel:build-all

このタスクは次のタスクの組み合わせと同じです。

./symfony propel:build-model
./symfony propel:build-forms
./symfony propel:build-filters
./symfony propel:build-sql
./symfony propel:insert-sql

くわしい説明はこれらのタスクのヘルプページをご参照ください。

確認メッセージを省略するには、--no-confirmation オプションをつけます。

./symfony propel:buil-all --no-confirmation

すべてのクラスをビルドする際にデータベースの初期化を省略するには、--classes-only オプションをつけます。

./symfony propel:build-all --classes-only

~propel::build-all-load~

propel::build-all-load タスクは Propel に対応したモデルとフォームクラス、SQL を生成し、データベースを初期化し、データをロードします。

$ php symfony propel:build-all-load [--application[="..."]] [--env="..."] [--connection="..."] [--no-confirmation] [-F|--skip-forms] [-C|--classes-only] [--phing-arg="..."] [--append] [--dir="..."] 
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--application 1 アプリケーションの名前
--env dev 環境
--connection propel コネクションの名前
--no-confirmation - 確認メッセージを省略します
--skip-forms
(-F)
- フォーム生成を省略します
--classes-only
(-C)
- データベースを初期化しません
--phing-arg - Phing の任意の引数 (複数の値が可能です)
--append - データベースの現在の値を削除しません
--dir - フィクスチャを探すディレクトリ (複数の値が可能です)

propel:build-all-load タスクはほかの2つのタスクのショートカットです。

./symfony propel:build-all-load

このタスクは次の2つのタスクの組み合わせと同じです。

./symfony propel:build-all
./symfony propel:data-load

くわしい説明はこれらのタスクのヘルプページをご参照ください。

確認メッセージを省略するには、--no-confirmation オプションをつけます。

./symfony propel:buil-all-load --no-confirmation

~propel::build-filters~

propel::build-filters タスクは現在のモデルに対応したフィルタフォームクラスを作ります。

$ php symfony propel:build-filters [--connection="..."] [--model-dir-name="..."] [--filter-dir-name="..."] [--application[="..."]] [--generator-class="..."] 
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--connection propel コネクションの名前
--model-dir-name model モデルディレクトリ名
--filter-dir-name filter フィルタフォームのディレクトリ名
--application 1 アプリケーション名
--generator-class sfPropelFormFilterGenerator ジェネレータクラス

propel:build-filters タスクはスキーマからフィルタフォームクラスを作ります。

./symfony propel:build-filters

このタスクはプロジェクトとインストール済みのすべてのプラグインから config/ ディレクトリの *schema.xml かつ/もしくは *schema.yml ファイルの情報を読み込みます。

このタスクは config/ ディレクトリの databases.yml ファイルのなかで定義されている propel コネクションを利用します。--connection オプションを指定すれば、別のコネクションを利用することができます。

./symfony propel:build-filters --connection="name"

モデルのフィルタフォームクラスは lib/filter/ ディレクトリに作られます。

このタスクは lib/filter/ ディレクトリのなかのカスタムクラスを上書きすることはけっしてありません。このタスクは lib/filter/base/ ディレクトリに生成された基底クラスを置き換えます。

~propel::build-forms~

propel::build-forms タスクは現在のモデルに対応したフォームクラスを作ります。

$ php symfony propel:build-forms [--connection="..."] [--model-dir-name="..."] [--form-dir-name="..."] [--application[="..."]] [--generator-class="..."] 
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--connection propel コネクションの名前
--model-dir-name model モデルディレクトリの名前
--form-dir-name form フォームディレクトリの名前
--application 1 アプリケーションの名前
--generator-class sfPropelFormGenerator ジェネレータクラス

propel:build-forms タスクはスキーマからフォームクラスを作ります。

./symfony propel:build-forms

このタスクはプロジェクトとインストール済みのすべてのプラグインから config/ ディレクトリの *schema.xml かつ/もしくは *schema.yml ファイルの情報を読み込みます。

このタスクは config/ ディレクトリの databases.yml ファイルのなかで定義されている propel コネクションを利用します。--connection オプションを指定すれば、別のコネクションを利用できます。

./symfony propel:build-forms --connection="name"

モデルのフォームクラスは lib/form/ ディレクトリに作られます。

このタスクは lib/form/ ディレクトリのカスタムクラスを上書きすることはありません。このタスクは lib/form/base/ ディレクトリに生成された基底クラスのみを置き換えます。

~propel::build-model~

propel::build-model タスクは現在のモデルに対応したクラスを作ります。

$ php symfony propel:build-model [--phing-arg="..."] 
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--phing-arg - Phing の任意の引数 (複数の値が可能です)

propel:build-model タスクはスキーマからモデルクラスを作ります。

./symfony propel:build-model

このタスクはプロジェクトとインストール済みのすべてのプラグインから config/ ディレクトリの *schema.xml かつ/もしくは *schema.yml ファイルの情報を読み込みます。

YAML と XML ファイルを組み合わせることができます。このタスクは Propel タスクを呼び出す前に YAML を XML に変換します。

モデルクラスのファイルは lib/model/ ディレクトリに作られます。

このタスクは lib/model/ ディレクトリのなかのカスタムクラスを置き換えることはけっしてありません。このタスクは lib/model/om/lib/model/map/ ディレクトリの下にあるファイルだけを置き換えます。

~propel::build-schema~

propel::build-schema タスクは既存のデータベースからスキーマを作ります。

$ php symfony propel:build-schema [--application[="..."]] [--env="..."] [--connection="..."] [--xml] [--phing-arg="..."] 
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--application 1 アプリケーションの名前
--env cli 環境
--connection - コネクションの名前
--xml - YAML の代わりに XML スキーマを作ります
--phing-arg - Phing の任意の引数 (複数の値が可能です)

propel:build-schema タスクはデータベースをイントロスペクトしてスキーマを作ります。

./symfony propel:build-schema

デフォルトでは、このタスクは YAML ファイルを作りますが、XML ファイルも作ることができます。

./symfony --xml propel:build-schema

XML フォーマットは YAML よりも多くの情報を格納できます。

~propel::build-sql~

propel::build-sql タスクは現在のモデルに対応した SQL ファイルを生成します。

$ php symfony propel:build-sql [--phing-arg="..."] 
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--phing-arg - Phing の任意の引数 (複数の値が可能です)

propel:build-sql タスクはテーブル作成の SQL ファイルを生成します。

./symfony propel:build-sql

生成される SQL ファイルは config/ ディレクトリの propel.ini ファイルのなかで指定されているデータベースに合わせて最適化されます。

propel.database = mysql

~propel::data-dump~

propel::data-dump タスクはデータをフィクスチャディレクトリに吐き出します。

$ php symfony propel:data-dump [--application[="..."]] [--env="..."] [--connection="..."] [--classes="..."] [target]
引数 デフォルト 説明
target - ターゲットのファイル名
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--application 1 アプリケーションの名前
--env cli 環境
--connection propel コネクションの名前
--classes - 吐き出されるクラスの名前 (コロンで区切られます)

propel:data-dump タスクはデータベースデータを吐き出します。

./symfony propel:data-dump > data/fixtures/dump.yml

デフォルトでは、データは標準出力されますが、ファイルの名前を第2引数に渡すこともできます。

./symfony propel:data-dump dump.yml

上記の例では、データは data/fixtures/%target%/ ディレクトリに吐き出されます (この例では data/fixtures/dump.yml)。

propel:data-load タスクを使えば、吐き出されたファイルを YAML フォーマットで再インポートできます。

デフォルトでは、config/ ディレクトリの databases.yml ファイルのなかで定義されている propel コネクションが利用されます。--connection オプションを指定すれば、別のコネクションを利用できます。

./symfony propel:data-dump --connection="name"

クラスだけを吐き出させたいのであれば、--classes オプションを指定します。

./symfony propel:data-dump --classes="Article,Category"

アプリケーションから特定のデータベースコネクションを利用したければ、--application オプションを指定します。

./symfony propel:data-dump --application=frontend

~propel::data-load~

propel::data-load タスクは YAML フィクスチャのデータをロードします。

$ php symfony propel:data-load [--application[="..."]] [--env="..."] [--append] [--connection="..."] [dir_or_file1] ... [dir_or_fileN]
引数 デフォルト 説明
dir_or_file - ロードの対象となるディレクトリもしくはファイル
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--application 1 アプリケーションの名前
--env cli 環境
--append - データベースの現在のデータを削除しません
--connection propel コネクションの名前

propel:data-load タスクはデーターベースにデータフィクスチャをロードさせます。

./symfony propel:data-load

data/fixtures/ で配置されているすべてのファイルからデータがロードされます。

ロードの対象となるファイルもしくはディレクトリを指定したいのであれば、引数にこれらのパスを渡します。

./symfony propel:data-load data/fixtures/dev data/fixtures/users.yml

このタスクは config/ ディレクトリの databases.yml ファイルのなかで定義されている propel コネクションを利用します。--connection オプションを指定すれば、別のコネクションを利用できます。

./symfony propel:data-load --connection="name"

データベースのなかの既存のデータを削除したくなければ、--append オプションをつけます。

./symfony propel:data-load --append

アプリケーションから特定のデータベースコンフィギュレーションを使いたければ、--application オプションを指定します。

./symfony propel:data-load --application=frontend

~propel::generate-admin~

propel::generate-admin タスクは Propel に対応したアドミンモジュールを生成します。

$ php symfony propel:generate-admin [--module="..."] [--theme="..."] [--singular="..."] [--plural="..."] [--env="..."] [--actions-base-class="..."] application route_or_model
引数 デフォルト 説明
application - アプリケーションの名前
route_or_model - ルートの名前もしくはモデルクラス
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--module - モジュールの名前
--theme admin テーマの名前
--singular - 単数形の名前
--plural - 複数形の名前
--env dev 環境
--actions-base-class sfActions アクションの基底クラス

propel:generate-admin タスクは Propel に対応したアドミンモジュールを生成します。

./symfony propel:generate-admin frontend Article

上記の例では、%Article% モデルに対応したモジュールが %frontend% アプリケーションに生成されます。

このタスクはあなたに代わってアプリケーションの routing.yml ファイルにルートを作ります。

ルートの名前を引数に渡せば、Propel に対応したアドミンモジュールを生成することもできます。

./symfony propel:generate-admin frontend article

上記の例では、%frontend% アプリケーションのなかで routing.yml ファイルの %article% に対応したモジュールが生成されます。

フィルタとバッチアクションがきちんと動くようにするには、ルートのコンフィギュレーションのなかで with_wildcard_routes オプションに true をセットする必要があります。

---
article:
  class: sfPropelRouteCollection
  options:
    model:                Article
    with_wildcard_routes: true

~propel::generate-module~

propel::generate-module タスクは Propel に対応したモジュールを生成します。

$ php symfony propel:generate-module [--theme="..."] [--generate-in-cache] [--non-verbose-templates] [--with-show] [--singular="..."] [--plural="..."] [--route-prefix="..."] [--with-propel-route] [--env="..."] [--actions-base-class="..."] application module model
引数 デフォルト 説明
application - アプリケーションの名前
module - モジュールの名前
model - モデルクラスの名前
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--theme default テーマの名前
--generate-in-cache - モジュールをキャッシュに生成します
--non-verbose-templates - 冗長ではないテンプレートを生成します
--with-show - show メソッドを生成します
--singular - 単数形の名前
--plural - 複数形の名前
--route-prefix - ルートのプレフィックス
--with-propel-route - Propel ルートを使うかどうか
--env dev 環境
--actions-base-class sfActions アクションの基底クラス

propel:generate-module タスクは Propel に対応したモジュールを生成します。

./symfony propel:generate-module frontend article Article

上記の例では、%model% モデルクラスに対応した %module% モジュールが %application% アプリケーションに生成されます。

--generate-in-cache オプションを指定すれば、実行時に生成されるモジュールからアクションとテンプレートを継承した空のモジュールが %sf_app_cache_dir%/modules/auto%module%/ ディレクトリに作られます。

./symfony propel:generate-module --generate-in-cache frontend article Article

--theme オプションを指定すれば、カスタマイズ済みのテーマが使われます。

./symfony propel:generate-module --theme="custom" frontend article Article

この方法では、自分のスタイルに合わせてモジュールジェネレータを作ることができます。

--actions-base-class オプションを指定すれば、生成モジュールに使われるデフォルトの基底クラス (sfActions) を変更することもできます。

./symfony propel:generate-module --actions-base-class="ProjectActions" frontend article Article

~propel::generate-module-for-route~

propel::generate-module-for-route タスクは Propel のルート定義に対応したモジュールを生成します。

$ php symfony propel:generate-module-for-route [--theme="..."] [--non-verbose-templates] [--singular="..."] [--plural="..."] [--env="..."] [--actions-base-class="..."] application route
引数 デフォルト 説明
application - アプリケーションの名前
route - ルートの名前
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--theme default テーマの名前
--non-verbose-templates - 冗長ではないテンプレートを生成します
--singular - 単数形の名前
--plural - 複数形の名前
--env dev 環境
--actions-base-class sfActions アクションの基底クラス

propel:generate-module-for-route タスクは Propel のルート定義に対応したモジュールを生成します。

./symfony propel:generate-module-for-route frontend article

上記の例では、routing.yml ファイルの %article% ルートに対応したモジュールが %frontend% アプリケーションに生成されます。

~propel::graphviz~

propel::graphviz タスクは現在のオブジェクトモデルに対応した Graphviz チャートを生成します。

$ php symfony propel:graphviz [--phing-arg="..."] 
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--phing-arg - 任意の Phing 引数 (複数の値が可能です)

propel:graphviz タスクは、オブジェクトモデルの自動グラフ描画のために Graphviz の DOT 可視化画像を生成します。

./symfony propel:graphviz

~propel::insert-sql~

propel::insert-sql タスクは現在のモデルに対応したテーブルを作ります。

$ php symfony propel:insert-sql [--application[="..."]] [--env="..."] [--connection="..."] [--no-confirmation] [--phing-arg="..."] 
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--application 1 アプリケーションの名前
--env cli 環境
--connection - コネクションの名前
--no-confirmation - 確認メッセージを省略します
--phing-arg - 任意の Phing 引数 (複数の値が可能です)

propel:insert-sql タスクはデータベースのテーブルを作ります。

./symfony propel:insert-sql

このタスクはデータベースに接続し、config/sql/ ディレクトリの *schema.sql ファイルのなかで見つかるすべての SQL 文を実行します。

このタスクは実行前にデータベースのデータをすべて削除するので、本当に実行するかどうかたずねてきます。

確認メッセージを省略するには、--no-confirmation オプションをつけます。

./symfony propel:insert-sql --no-confirmation

このタスクは databases.yml ファイルからデータベースのコンフィギュレーションを読み込みます。--application もしくは --env オプションを指定すれば、特定のアプリケーション/環境を利用することができます。

任意のコネクションで SQL 文だけを読み込ませたいのであれば、--connection オプションを指定します。

~propel::schema-to-xml~

propel::schema-to-xml タスクは schema.yml ファイルから schema.xml ファイルを作ります。

$ php symfony propel:schema-to-xml  

propel:schema-to-xml タスクは YAML スキーマを XML に変換します。

./symfony propel:schema-to-xml

~propel::schema-to-yml~

propel::schema-to-yml タスクは schema.xml ファイルから schema.yml ファイルを作ります。

$ php symfony propel:schema-to-yml  

propel:schema-to-yml タスクは XML スキーマを YAML に変換します。

./symfony propel:schema-to-yml

symfony

~symfony::test~

symfony::testタスクはテストスイートを実行します。

$ php symfony symfony:test [-u|--update-autoloader] [-f|--only-failed] [--xml="..."] [--rebuild-all] 
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--update-autoloader
(-u)
- sfCoreAutoload クラスを更新します
--only-failed
(-f)
- 最後に通らなかったテストだけを実行します
--xml - JUnit と互換性のある XML ログファイルの名前
--rebuild-all - すべての生成フィクスチャファイルを再構築します

test:all タスクはテストスイートを実行します。

./symfony symfony:test

test

~test::all~

test::all タスクはすべてのテストを実行します。

$ php symfony test:all [-f|--only-failed] [--xml="..."] 
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--only-failed
(-f)
- 最後に通らなかったテストだけを実行します
--xml - JUnit と互換性のある XML ログファイルの名前

test:all タスクはすべてのユニットテストと機能テストを実行します。

./symfony test:all

このタスクは test/ で見つかるすべてのテストを実行します。

--trace オプションをつければ、テストの一部が通らない場合にくわしい説明が表示されます。

./symfony test:all -t

もしくはこれらのテストスイートを test:unittest:functional タスクで実行することで、問題の解決にとりかかることもできます。

--only-failed オプションをつければ、以前の実行のときに通らなかったテストだけを実行するように強制させることができます。

./symfony test:all --only-failed

どのように動くのかを説明します。最初において、すべてのテストがいつものように実行されますが、それ以降では、前回通らなかったテストのみが実行されます。コードの修正作業が進むにつれて、テストの一部が通るようになり、その後の実行から除外されるようになります。すべてのテストが通るようになったとき、フルテストスイートが実行され、徹底的に繰り返すことができます。

--xml オプションをつけると、JUnit と互換性のある XML ログファイルが出力されます。

./symfony test:all --xml=log.xml

~test::coverage~

test::coverage タスクはテストのコードカバレッジを出力します。

$ php symfony test:coverage [--detailed] test_name lib_name
引数 デフォルト 説明
test_name - テストファイルの名前もしくはテストのディレクトリ
lib_name - カバレージを知りたいファイルの名前もしくは lib ディレクトリ
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--detailed - くわしい説明を出力します

test:coverage タスクは test ディレクトリまたは test ディレクトリと lib ファイルまたは lib ディレクトリとしてコードカバレージを出力します。

./symfony test:coverage test/unit/model lib/model

--detailed オプションを指定すれば、カバーされていない行が出力されます。

./symfony test:coverage --detailed test/unit/model lib/model

~test::functional~

test::functional タスクは機能テストを実行します。

$ php symfony test:functional [--xml="..."] application [controller1] ... [controllerN]
引数 デフォルト 説明
application - アプリケーションの名前
controller - コントローラの名前
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--xml - JUnit と互換性のある XML ログファイルの名前

test:functional タスクは任意のアプリケーションに対して機能テストを実行します。

./symfony test:functional frontend

このタスクは test/functional/%application%/ ディレクトリで見つかるすべてのテストを実行します。

--trace オプションをつければ、テストの一部が通らない場合にくわしい説明が表示されます。

./symfony test:functional frontend -t

コントローラの名前を渡せば、特定のコントローラに対するすべての機能テストを実行することができます。

./symfony test:functional frontend article

複数のコントローラに対する機能テストをまとめて実行することもできます。

./symfony test:functional frontend article comment

--xml オプションを指定すると、JUnit と互換性のある XML ログファイルが出力されます。

./symfony test:functional --xml=log.xml

~test::unit~

test::unit タスクはユニットテストを実行します。

$ php symfony test:unit [--xml="..."] [name1] ... [nameN]
引数 デフォルト 説明
name - テストの名前
オプション (ショートカット) デフォルト 説明
--xml - JUnit と互換性のある XML ログファイルの名前

test:unit タスクはユニットテストを実行します。

./symfony test:unit

このタスクは test/unit/ ディレクトリで見つかるすべてのテストを実行します。

--trace オプションをつければ、テストの一部が通らない場合にくわしい説明が表示されます。

./symfony test:unit -t

特定のユニットテストを指名することができます。

./symfony test:unit strtolower

複数のユニットテストをまとめて実行することもできます。

./symfony test:unit strtolower strtoupper

--xml オプションを指定すれば、JUnit と互換性のある XML ログファイルが出力されます。

./symfony test:unit --xml=log.xml

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